就労移行支援を利用しなかった2年間|体調に合う働き方と「理解」の大切さ

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就労移行支援に通っていると、ふと不安になる瞬間があります。

「卒業したあと、私はどうやって生活するんだろう?」

「本当に働けるのかな?」

「どんな働き方なら続けられるんだろう?」

前の記事では、私が就労移行支援に救われた一方で、卒業後の現実を考え始めたときに感じた“違和感”について書きました。

今回はその続きとして、私が就労移行支援を“利用しなかった2年間”に、どう働いていたのか

そして、実際に外へ出て働いてみて一番痛感したのが、スキルや気合いよりも、**「障害への理解」**だったこと。

この2つを、体験ベースで整理してみます。

※就労系の支援にはいくつか種類がありますが、この記事では「私はこうだった」という話に絞ります。制度の違い(就労継続支援A型・B型など)は、次の記事でまとめる予定です。

私は、就労移行支援を2年間利用しませんでした

いきなりですが、私は就労移行支援を「2年間まるっと使わなかった」時期があります。

理由はシンプルで、当時入りたかったWebマーケティングのスクールに、“雇用状態にあること”が条件としてあったからです。

「支援を使う/使わない」って、正直、理想だけで決められないことがあります。

生活費、医療費、条件、タイミング。

現実の事情が重なって、選べるルートが変わることもある。

だから私はその時、こう考えました。

“いまの自分が続けられる形”を選ぶことが、最優先。

そのためにまずは雇用状態になる必要があるなら、そこから始めよう、と。

そして私は、比較的短い時間から働ける選択肢として、パートタイムの派遣(派遣社員)を選びました。

派遣で働いてわかった「意外といけた条件」と「難しかった条件」

ここからは、少しリアルな話です。

結論から言うと、私は今、体の状態に合えば意外とやっていけてます。

もちろん波はあるし、何でもできるわけじゃない。

でも、「働く=無理」ではなかった。

じゃあ、何が合っていたのか。

体調に合う働き方は、たしかにある

私にとって大きかったのは、次の3つです。

  • 勤務時間が現実的(長すぎない/回復の余白がある)
  • 仕事内容が合っている(負担が偏りすぎない/見通しが立つ)
  • 休憩や調整がしやすい(無理を“積み上げない”設計になっている)

「頑張ればできる」じゃなくて、

“続けても壊れない”働き方を選ぶ。

この視点があるだけで、働くことの怖さが少し減りました。

一方で、働き始めてから「ここが一番大切だった」と痛感したことがあります。

それが、次の話です。

外に出てわかった。いちばん大事なのは「障害への理解」だった

就労移行支援の中にいると、ある意味、守られているところがあります。

体調の波がある前提で話が進むし、支援者が間に入ってくれることもある。

でも、いざ外に出ると——。

理解がある人もいるけれど、理解がない人も多い。

これは本当に、働き出してからの方が実感しました。

気を遣われすぎるのもしんどい

職場の人が悪いわけじゃない。

むしろ「気にかけてくれる」ってありがたい。

でも、気を遣われすぎると、こっちも気を遣うんです。

「私のせいで空気を変えてしまったかな」とか、

「普通にしてていいのに」とか、

余計に自分を小さくしてしまうことがある。

逆に、普通のテンションで頼まれるのもしんどい

もう一つは逆パターン。

「できるでしょ?」のテンションで、普通に頼まれる。

悪意はない。でも、こちらの限界がある。

ここで私が思い出した言葉があります。

「できる」と「やっていい」は別。

調子がいい日はできる。

でも、それを毎日同じように求められると、積み上がって壊れる。

“たまたまできた日”を基準にされると、あとで自分が苦しくなる。

だから私は、働きながら何度も考えました。

**理解って、優しさだけじゃなくて、線引きの共有なんだ。**って。

  • どこまでならできるか
  • どんな時に無理になるか
  • どうなったら休ませてほしいか
  • どんな配慮があると続けられるか

このすり合わせができる職場は、続けやすい。

逆に、すり合わせができない職場は、しんどさが増えやすい。

私が今働いている派遣先は、もともと知的障害のある方も多く働いている職場で、障害への理解がある環境です。

働き始めた頃から、なんとなく居心地がよくて、「ここにいると体調が安定するな。なんでだろう?」って不思議に思っていました。

最近、やっと言葉にできたんです。

みんなが私を“障害のある人”としてではなく、“一人の人”として接してくれているからなんだって。

もちろん体調のことは配慮してもらいます。

でもそれは、特別扱いじゃなくて、健常者の人だって風邪を引いたり体調を崩したときに配慮されるのと同じ。

「今日は無理しないでね」って自然に声をかけてもらえて、必要なときは調整してもらえる。

そのうえで、それ以外はみんなと同じように仕事を任せてもらえる。

私はその“ちょうどよさ”に、すごく救われています。

理解って、過剰に気を遣うことでも、無理に同じにすることでもなくて、当たり前に人として扱ってくれることなんだなって思いました。

だから私にとって「職場の理解」は、優しさの量ではなく、“扱いの自然さ”なんだと思います。

だからこそ、事業所にいる時から「進みたい道」を具体的に考えるのは大事

ここが、今日一番伝えたい部分です。

就労移行支援の中にいると、「いつか働く」ことが少し遠く感じることがあります。

でも、外に出た瞬間、いきなり現実が始まる。

そのときに必要になるのは、気合いよりも、

**“自分に合う働き方の条件”**を言葉にできることでした。

  • 何時間なら続けられそう?
  • どんな仕事だと負担が大きい?
  • 体調が落ちたとき、どう調整したい?
  • どんなコミュニケーションがあると安心?
  • どんな環境(静か/人の出入り/スピード感)が合う?

これを、事業所にいる間から少しずつ考えておく。

そして、見学や支援者との面談で「試しながら言語化」していく。

進みたい道を具体的にする=自分を守る準備なんだと思います。

今は、自宅でもできる仕事が増えている。Web特化の事業所も増えている

もうひとつ、希望の話も書いておきたいです。

働き方の選択肢は、昔より増えています。

在宅でできる仕事もあるし、短時間から始められる仕事もある。

最近は、Webに特化した事業所や、PCスキルを伸ばせる支援の形も増えてきています。

「この道しかない」じゃなくて、

**「自分の体に合う道を選んでいい」**時代になってきている。

私はそう思っています。

まとめ:支援か就労か、じゃなくて「続けられる形」を選ぶ

私は就労移行支援を利用しなかった2年間、働きながら、自分の体の前提を学び直しました。

そして外に出て痛感したのは、働き続けるうえで一番大事なのは、スキルや根性よりも、**“理解のある環境”**だったことです。

  • 体に合う働き方は、探せる
  • でも「理解のズレ」があると、一気にしんどくなる
  • だから、事業所にいる間から“進みたい道”を具体化しておくのは、自分を守る準備になる

もし今、就労移行支援の中で「卒業後が不安」と感じているなら、

その不安は悪者じゃないと思います。

むしろ、不安が出てきたからこそ、次の一歩を選び直せる。

焦らなくて大丈夫。

でも、少しずつでいいから、**“自分に合う条件”**を言葉にしていけたら。

それだけで未来は少し楽になります。

次の記事の予告

次の記事では、**「じゃあ、合う場所ってどう見分ける?」**をテーマに、

見学で見るポイントや質問リストを、チェックリスト形式でまとめます。

「どこでもいいわけじゃない」を、具体的にできる回にします。

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